更新とは?/ プロミス
[ 218] YAMDAS現更新履歴
[引用サイト] http://d.hatena.ne.jp/yomoyomo/
ワタシは共同購入で既に入手済みなのだが、ジークスによる日本語化がどの程度のものなのかが気になる。出来がよければファームウェアを入れ替えたいのだけど、SSH 経由で可能だといいんだが。そのあたりはChumby日本語まとめWikiをチェックするとしよう。 それはともかく2003年にサービスを開始しているそうだから、運営5年のこの手のサービスとしては文句なしの老舗だろう。 問題はユーザの移行だろうが、もう既に引越し、並びにそれを引き受ける動きはあるのだろうか。このサービスを使っている有名ブログとかあったっけ? あと最近もイケイケな未来予測を語っているレイ・カーツワイルに関しては、彼の死への恐怖と執着心が科学的客観性にひどく曇らせている、と手厳しい。 ロンボルグというだけで頭ごなしにけなしてやろうとする人を見るとげんなりするのだが、『環境危機をあおってはいけない』に続く邦訳が出る。 そういえば山形浩生は、まもなく休刊するらしい論座の7月号で、「ぼくが「反・CO2排出削減派」の翻訳にこだわる理由」という文章で、タイトルの理由を一種切々とした調子で書いていた。 思うのだけど、「京都議定書」という名前がガンなのではないだろうか。こういう名称だが、日本人は心情的にそれを反故にできないもの。 秋葉原の事件以降、ネット上の自殺予告や殺人予告の書き込みについての通報が急増したらしい。実際警察が出動しているケースもあるようだ。「死にます」「殺す」に「ちょっと待て」と言葉を掛けるよりは、警察に通報。 「教育はサービス業だ」という命題についての賛否がいろいろ言われるが、こうなってくると警察までサービス業扱いされかねないなとヘンな連想をした。 予告掲示板を作ったら早速警察から電話という話とか秋葉原で十徳ナイフ持ってたら警察官10人以上に囲まれた話なんか読むと、警察が頑張りすぎるのもどうかと思う。 ワタシは不勉強にもこれが続いていること自体知らなかったのだが、初回、第2回に参加した山形浩生が文章を書いていたのを思い出した。 少し前にブライアン・イーノとのコラボレーションのニュースがあったが、お元気そうで何よりである。 映画のエンドクレジットが長くなったという話は、近頃の権利重視の流れとあわせてよく語られるが、それが一目で分かる画像を Digg で知ったのでご紹介。 ポール・トーマス・アンダーソンの映画は、『マグノリア』がやたらと絶賛されていたので観たのが最初で、確かにブリーフ一丁で頑張るトム・クルーズをはじめとして役者陣が力強い仕事をしてるよくできた映画だったが、いかにも「すごい映画作ったるぜ!」的な大上段に構えた感じが鼻についたし、最初と最後のしたり顔の薀蓄がうざいというかお前客を見下してないかコラ、と微妙な感じだった。 昨年ようやく彼の第一作『ブギーナイツ』を観たのだが、映画の出来としては『マグノリア』に多分劣るのだろうが、嫌な感じはなくて素直に楽しむことができた。 そして本作だが、これまでのポール・トーマス・アンダーソン映画(『パンチドランク・ラブ』を観てないのでなんだが)を特徴づける手法を排して勝負しているように見える。シーマン(=フィリップ・シーモア・ホフマン)をはじめとする個性豊かな脇役は配されていないし、本作にしても良い画を撮っているがカメラワークに以前の映画のような流麗さはない。 本作はロバート・アルトマンに捧げられている。PTA は『今宵、フィッツジェラルド劇場で』でアルトマンのバックアップを務めているし、群像劇を得意とするスタイルも共通するが、本作はアルトマン的というよりむしろキューブリックに近い。 映画監督でスタンリー・キューブリックの仕事を意識しない人間はいないだろう。しかし、彼の言葉に頼らず画だけで見せる作風をガチで引き受けるだけの力量をもった人はほとんどいない。本作はそれを見事に成し遂げた、クラシックとしての風格すら備えた傑作である。ロマンスのない『バリー・リンドン』、と書くと宣伝文句になってないが、2時間半を越える上映時間でまったくダレることはなく、正直もっと長くてもよいくらいだった(主人公の息子の結婚式の場面にいきなり飛ぶのでなく、その間の成長に時間を割けば、その後の決裂がもっと引き立ったのではないか)。 本作によりダニエル・デイ=ルイスは、『マイ・レフト・フット』以来の二度目のアカデミー主演男優賞を受賞している。この人は煮ても焼いても食えない『ギャング・オブ・ニューヨーク』のような映画を一人でもたせていた人で、その演技力についてワタシが書くまでもないのだが、正直本作の主人公役は年齢的にギリギリな感じもした。 本作は「欲望に突き動かされた男の成功と狂気」みたいな紹介がされるのだろう。確かに主人公は強烈な欲望を隠しもしないが、一方で自分には人間の悪ばかりが見えてしまうから、早く金を稼いで人間から離れて暮らしたいと願う厭世的な人物でもある。しかしそう言いながら、その機会を前にすると半ば言いがかりをつけるようにして自分からちゃぶ台返ししてしまう。 確かに主人公は欲望に突き動かされた男かもしれないが、ワタシには成功した「石油屋」になった後も現場に出向き陣頭を指揮して手を汚す彼よりも、それに取り巻くイカサマ牧師のほうが強欲で浅ましくに思えた。主人公が安易に落ちぶれた終わり方になってなかったのはよかった。 こんなことを書くと人でなし呼ばわりされるだろうが、本作のラストはスクリーンに向って「ざまあみろ!!」と力の限り叫びたくなる素晴らしいエンディングであり、そんな映画はもしかしたら初めてかもしれない。 このリストが「P2Pじゃないとできないことって何ですか?」という問いの答えにはそのままなっているわけではないが、それを考える上でも有用かと。 Pamoyo というベルリンのファッションレーベルが、すべての服飾、アクセサリのデザインをクリエイティブ・コモンズライセンスで公開することを発表している。 そういえば以前「偽ロレックス」のデザインをクリエイティブ・コモンズで公開というエグいネタを紹介したことがあるが、こちらは正真正銘のオリジナルだからすごいね。ただ一方で、ファッションの分野でどのように著作権が適用されるかというのは微妙な問題かもしれない。 先週のクローズアップ現代の「ランキング依存が止まらない 〜出版不況の裏側〜」は、その時間自室にいたのにうっかりして、仲俣さんの喋りを最後しか見れなかったが、ここまで来ると「新書二、三冊」とか気軽に言っても、とてもどれを読んだらいいのかわからないわけで、NBonline の毎日1冊!日刊新書レビューはよい仕事してるけど、「本の買い方のリテラシー」も必要なのかとため息が出るのの正直なところ。 YAMDAS現更新履歴のテキストは、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下でライセンスされています。本文以外の著作物(画像、動画、引用部、コメントなど)は、それらの著作権保持者に帰属します。 |
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