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追い込むとは?/ ノーローン

[ 205] スポーツナビ|オランダがイタリアを窮地に追い込む=ユーロ
[引用サイト]  http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/eusoccer/headlines/20080610-00000010-spnavi-socc.html

オランダが世界王者イタリアに大きなダメージを与えた。マルコ・ファン・バステン率いるオレンジ軍団は、重要なユーロ初戦を素晴らしいプレーで戦い抜き、今大会ここまでで最高といえる試合の主役を演じた。自分達の哲学を信じるオランダは、パスサッカーで観客を魅了し、イタリアを上回った。対照的にパスサッカーを放棄したイタリアは、そのツケを払わされることになった。
イタリアのピルロへの依存度の高さを熟知しているオランダは、世界王者の攻撃の起点を抑え込みにかかる。中盤の底では、オーランド・エンゲラールとニヘル・デ・ヨンがピルロを試合から消し、また、この日攻撃面でも素晴らしい活躍をしたラファエル・ファン・デル・ファールトやウェスレイ・スナイデルも“ピルロ封じ”をサポートした。
ルート・ファン・ニステルローイの決定力も健在だった。オフサイドを見逃すという線審のミス(※あるいはゴールライン外のパヌッチはインプレー中という判断)にも助けられたが、スナイデルの放ったシュートにゴール至近距離で合わせ、オランダは前半26分に先制する。さらに前半31分に、オランダは相手陣内から鮮やかなカウンターを決める。イタリアの攻撃を防いだ直後、中央のファン・デル・ファールトから左サイドにオーバーラップしたジョバンニ・ファン・ブロンクホルストにスルーパスがつながると、ファン・ブロンクホルストはそのまま逆サイドに早いクロスを上げる。そこへ走り込んだディルク・カイトがそのままヘディングで折り返したボールを、ゴール前のスナイデルがハーフボレーで決め、2−0とする。
2点を失ったイタリアもあきらめずに攻撃を仕掛けるが、的確にスペースをつぶすオランダを前に、前半はなかなか決定機を作り出すことができない。後半に入り、ドナドー二監督が、ファビオ・グロッソ、アレッサンドロ・デルピエロ、アントニオ・カッサーノを次々と投入すると、イタリアは敵陣深く攻め込みはじめ、怒とうの反撃を見せる。消耗が目立ちはじめたオランダだったが、グロッソの決定的なシュートを防いだGKファン・デル・サールの好セーブもあり、ピンチをしのぐ。
逆に後半34分には、オランダが再びイタリアのお株を奪うカウンターを決める。ファン・デル・サールがピルロのFKをパンチングで防ぐと、そこから一気に相手ゴール前へ持ち込み、最後はファン・ブロンクホルストのヘディングが相手DFに当たり、そのままゴールへ。この3点目のゴールが駄目押し点となって、試合の幕は下ろされた。
鮮やかな内容で勝利を収めたオランダは、今後のグループリーグでの戦いを優位に進められるだろう。一方のイタリアだが、この敗戦により早くも窮地に追い込まれた。ロベルト・ドナドーニ監督は、パスサッカーに必要な選手であるダニエレ・デ・ロッシをこの試合で使わなかったことを、どう説明するのだろうか。

 

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