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ぼんやりとは?/ ノーローン

[ 567] ぼんやり上手
[引用サイト]  http://d.hatena.ne.jp/ayakomiyamoto/

ジーン・ウルフは、『ケルベロス第五の首』や『 デス博士の島その他の物語 』を読んで、「すごく難しいけどすごく面白いなあ」と目隠しされて象をはじめて触った江戸時代の人のような朴訥とした感想を持ったのですが、これは前に読んだ2冊よりもぐっと読みやすかったです。そしてこれまたすごく良かった。
表紙の絵はデスノートの人か。私の買った文庫はすでに2刷だった。売れてるんですね。でも表紙から連想されるようなマンガ的な表現、耽美的な表現はまったくなく、詩的な比喩暗喩ほのめかしの連発で、謎のベールに何重にも包まれた重厚な世界観をじんわりと明らかにしていきます。
ジャンルはSFファンタジーだけど、スティーブ・エリクソンとかナボコフが好きな人はけっこう気に入るのでは…。
妻は優秀な企業弁護士!娘は新進気鋭の詩人!息子も天才ブルースミュージシャン!というルナティック雑技団の愛咲ルイ一家並みに恵まれていて、なおかつナカヨシーな家庭を持つエリート脳神経外科医ペウロンの長い長い土曜日のオハナシー。
恵まれすぎている中年男性の心の動きやはっきりと意識しないほどの不安を丹念に追うので、これが文学用語でいうところの「意識の流れ」ってやつか…(知ったふうでえらそうだ)と思っていたら、ラストで劇的な展開をみせて、この作家はやっぱりストーリーテラーなんだなあと思いました(『贖罪』しか読んだことないのにえらそうだ)。
男の子が悪さをすると「そんなことしたらオチンチンがもげるよ!」という脅し文句があるけれども、女の子の場合そんな時にかけられる言葉は何かしらん、と人にたずねられた。
自分の場合、たいていは「そんなことしたら恥ずかしいよ」「笑われるよ」と言われ、倫理基準が外部にゆだねられるという非常に日本的なしかられ方をした。そんなわけだから、成長してからも男性が無意識に去勢の罰に怯え続けるように、自分は過去の恥ずかしい記憶を思い出しては、街の立て看板に狂ったように頭をぶつけるということを続けてきたのである。
そもそも我が家では、女性器にあたる名称を医学的にも俗称的*1にも教えてもらうことはなかった。必要に迫られた場合は、すべて「オシッコのところ」でひとくくりにされていた。
これまた非常に日本的な態度である。物事の周縁を語ることで空虚な中心を語らないままにする。これすなわち皇居のありかたであり、ひいては天皇制のありかたに繋がるものである。
しかし、私が長らく女性器の俗称を知らないままだったというのは嘘になる。意味は理解できなくても、その言葉は早くから知っていた。
記憶をひも解けば、あれはちょうど今と同じくらいの季節。初夏。私はやっとこ字を覚えたくらいで、幼稚園に通ってるの通ってないのというくらいの年頃の幼女であった。
ジャスコでの買い物帰り、アスファルトと土と緑の匂いがたちこめる雨上がりの道を母親と歩いていると、町の公民館の前に差し掛かった。公民館と道路を隔てる木の柵が雨で濡れて黒く光っている。そこに彫刻刀かなにかで「オマンコシタイヨ」と文字が白く刻まれていた。私はその刃物で刻みつけられたカタカナ文字のメッセージの力強さを確認するように、ゆっくりと音読してみた。そうしてから母を見上げて「オマンコってなに?」とたずねてみた。母は「お母さんよく知らない」と答えて、そのままそっぽを向いたのだった。
2008/05/27 08:57 以下、期待と欲望で目をギラギラさせつつ表面的には冷静を装ったいやらしいコメントやいやらしい一言コメント、いやらしい質問、いやらしい告白、いやらしい宣伝(含むスパム)で溢れ返ってスクロールするのも一苦労になります。というかなってほしいです。で、幼女時代の画像を貼るのは第何回のご予定でしょうか?
2008/05/27 21:23 期待と欲望で目をギラギラさせつつ表面的には冷静を装ったいやらしいコメントやいやらしい一言コメント、いやらしい質問、いやらしい告白、いやらしい宣伝(含むスパム)を、期待と欲望で目をギラギラさせつつ表面的には冷静を装ったいやらしい気持ちで心待ちにしているのですが、一向にそういうのはやってきませんね……幼女時代の画像へのリクエスト、ありがとうございます。実家に「お米と幼女の時の写真送って欲しいんだけど」と電話してみようと思います。このシリーズは今回かぎりで終わりそうな予感がひしひしとしますが…
小学校四年生だか五年生だかの頃に、牛乳ビンのフタとオーロラ折り紙を交換するのがクラスの女性陣の間で爆発的に流行。牛乳ビンのフタという一見なんの価値も持たないものを3枚集めると、キラキラのオーロラ折り紙1枚と交換できるというシステムは画期的だった。
牛乳ビンのフタのもとには万人が平等であり、フタさえ集めればTシャツをスカートの中に何の疑いもなくたくし込んでいるような児童(のちの自分である)も、流行に敏感な女の子が持ってきてくれた最新のキラキラオーロラ折り紙を手にすることができたのである。
オーロラ折り紙を手に入れることが目的で牛乳ビンのフタを集めていたのが、いつしか牛乳ビンのフタを集めるためにオーロラ折り紙が使われるという逆転現象が起こり始める。
日々変動する折り紙とフタの交換レート。いつしか教室は東京証券取引所のような熱気を帯び始める。トレーディングで頭角を現す女児は、机の横の赤白帽をひっかけるコーナーに牛乳ビンのフタがずっしりと詰まったビニール袋を誇らしげにぶら下げていた。
牛乳ビンのフタが毎日の給食で供給されることによるハイパー・インフレを待つことなく、クラスの異変に気付いた女性担任によって折り紙と牛乳ビンのフタの交換が禁止され、熱狂的だった市場はあっけなく終わりを告げられた。
一夜にして牛乳ビンのフタはゴミ屑になり、それと同時にオーロラ折り紙の魅力も失われてしまった。JSたちを幻惑し続けたあの輝きは、もはや二度と戻ってこないのである。

 

[ 568] ぼんやり帖
[引用サイト]  http://bonyaricho.blog69.fc2.com/

「ぜんぶ、フィデルのせい」(2006年/イタリア・フランス@サロンシネマ)1970年代のパリ。弁護士の父と雑誌記者の母を持つアンナは、名門のカトリックスクールに通うお嬢様。だけど、最近,パパとママの様子がおかしい。庭付きのおうちから狭いアパートに引っ越して,家にはヒゲ面のおじさんたちが出入りし,何かといえば,団結,団結。前の暮らしの方が断然よかった。バカンスにはボルドーに行きたかったし,得意な宗教学の授業にも出席させてもらえない。パパ達の言う,キョーサン主義って何?大好きだったキューバ人のお手伝いさんもいなくなってしまった。最後に彼女が言ってた。「アカは大嫌い,悪いのはフィデル・カストロだ。」って。そうか,ぜんぶ,フィデルって人のせいなのね!おもしろい映画でした。共産主義活動に目覚めた両親に翻弄される9歳の女の子の物語。突然変えられた生活にどうしても納得がいかない!片や幼すぎる弟は,あっという間に順応。家族の中で,アンナただ一人が,いつも脹れっ面。子どもは衣食住を親に頼らないと生きていけないから,辛いよね。どんなに嫌でも,親のライフスタイルに従わざるを得ない。なんとなく,天理教や創価学会の家の子を思い出してしまった。(身近で聞く例では,親の考えに染まってしまうか,逆に拒絶反応を起こしているかのどちらかだったり。)でも,嫌な気持ちにならなかったのは,両親がちゃんとアンナを愛している事。そして,子どもを自分の所有物とは思っていないらしい事。そしてなにより,主人公のアンナが負けてない!嫌な事は嫌だとハッキリ言うし,納得いかない事は,どんな大人に向ってだって,オブラートなんかに包まず,ズバズバ質問する。またこの疑問が,見事にモノの矛盾点を突いているのよ。そして,けして,70年代の共産主義活動の是非を問う映画ではありません。チリの社会主義政権樹立を目指すヒゲ面おじさん達も,その運動を支援する父も,女性解放を唱える母も,入れ代わり立ち代わり雇われる各国のお手伝いさんの世界観も,地主階級のおじいちゃんおばあちゃんの生活様式も,カトリックスクールのシスターの授業も,どれが正義でどれが悪という事はない。みんな,それぞれその人の正解であり,そして,実は大人だって,間違える事はある。アンナのとおり,自分の目でちゃんと見て,考えて,自分の答えを出せばいいんだよね。またこのアンナちゃんが,可愛い〜。まつ毛が長くて,くるんと上向きカールで。いつも仏頂面なんだけど,お父さんが遊んでくれたりする時は,子どもらしくはしゃぐのね。口げんかする両親を置いて,家出を決行する時は,いつもケンカしてるはずの弟の手をちゃんと引いている。おねえちゃんだなー。ほろり。それと,お洋服がどれもこれも可愛かった!子ども服なんだけど,幼稚な訳じゃなくて,サイズを大きくしたら大人でも着れそうなシックなデザインにしてキュート。ヨーロッパの子どもはセンスがいいなあ。
友人達が泊まりに。広島に来たからにはと,博多在住のRちゃんのリクエストで昼はお好み焼き。初めて,「お好み共和国」に行ってみました。(広島に住んでいると,かえってこういう所には行く機会がない。)入ったお店は「えんじゃ」。目の前の鉄板でお兄ちゃんが焼いてくれるのですが,使う卵が全部,双子卵!それを見たK合さんが,「ガミラスとイスカンダル!」と感嘆するも,お兄ちゃんには通じず。とはいえ,気になったらしく,えらい長いこと「ガミラス??ガミラス??」とつぶやき続けてたのがおかしかった。いや,お兄ちゃん,そんな深く追及しないでください・・・。ボリュームたっぷりのお好み焼き,おいしかったです。その後,並木通りでデザートを終え,私は見たい映画があったので,そこでお別れ。一週間限定で,しかも,昼間一回だけ上映する映画なんです。この日曜日を逃すと,もう見られないよ!「ヒロシマ モナムール 24時間の情事」(1959年/フランス・日本@シネツイン1)映像に残る50年前の広島の街並みを見たかったのと,グレゴリ青山さんの本にこの映画の事が描いてあったのが印象に残っていて,ぜひ見ようと思っていた映画。ついパルコの本屋に寄ってしまい,開始時間ギリギリに入場したら,思いがけず補助席まで出る大入り満員!座布団をもらって通路に座る。こういう古い地味めな映画が満席なのが,ちょっとうれしかったり。(平日昼間に見られない人が多いからもあるでしょうけど。)独軍占領下のフランスの田舎で,敵兵と密通して断罪された過去を持つ女優が,反戦映画のロケのために広島を訪れ,日本人の建築家と一日限りの恋をする・・・。そして,その日は,8月6日だった。全編フランス語。二人の男女の会話が,ある時は過去を回想しつつ,ある時は復興中の広島の街を歩きつつ,ただひたすら,延々と続く。二人とも,癒えることのない戦争の傷跡を抱えている。女優の消えない記憶は,故郷ヌヴェールにある。男はヒロシマで家族を亡くすが,彼はその日そこにおらず,見なかったヒロシマを思う。二人が歩く,1958年当時の広島。まだまだ高層ビルはないけれど,商店街にはネオンサインも輝き,人々が働き生活し,たくましく復興している広島市街。その一方で,女優が訪れる原爆資料館の展示物は,まるで昨日のことのように生々しく,原水禁運動の行進で遺影を手にうつむく遺族は,まだ制服の高校生・・・。あの日から,まだたったの10年余りしか経っていなかった頃のヒロシマが,モノクロの画面に記録されている。白昼夢のような時間が終わり,映画館を出ると,そこは正に,先ほど二人が歩いていたその場所の50年後。過ぎた時間は戻らない。後日,父に電話で,「映画で,50年前の本通りや金座街をみたよ!」と言うと,「自転車で配達中のお父さんが映ってなかったか?」と。勤労少年だったお父さん,本当は大学にだって行きたかったんだよね。話は飛んでいき,4月末の松竹東洋座・広島名画座の閉館が寂しかったみたいで,私が「福屋の上にある映画館よね」というと,当時は,「あそこの角にあって,1階で江利チエミのショーを見た」んだそうです。美空ひばりも来たらしい。けど,父は,江利チエミの方が好きだったとか。そーか,それで時々,お風呂上りに,でたらめテネシーワルツを歌っていたのか。それから,マリリン・モンローの「帰らざる河」を見て感動して,洋画にかぶれて,映画館にもよく通ったとか。朝日会館はまだあるか,と聞かれました。そういえば,「ヒロシマ・モナムール」には,リッツ劇場も映っていたなあ。50年前の広島には,少年のお父さんがいたんだね。ところで,主演女優さんが撮影したロケ現場の写真が500枚見つかって,この冬に写真展をする予定だそうです。ぜひ,父と行ってみよう。自転車に乗った少年の父が映っているかも。
「君のいた時間 ぼくのいく時間」(演劇集団キャラメルボックス@神戸オリエンタル劇場)次の日は京都から神戸に移動。楽しみにしていたキャラメルボックスの春公演。劇団員の上川隆也さんの3年ぶりの出演です。そして,梶尾真治さん原作のタイムトラベル小説,クロノスシリーズの上演4作目でもあります。「過去にもどった分だけ未来に飛ばされるタイムマシン」とか「39年前にしか送り出せない片道切符のタイムマシン」とか,タイムトラベルに一定の「縛り」や「欠陥」があるのが特徴のシリーズ。時間SFマニアの私ですが,実は原作については,そこまでおもしろいとは思わないかな・・・ただ,これは,おそらく,私がスレちゃってるからだと思います。ご多聞にもれず「夏への扉」(のジュブナイル版)の洗礼を受け,古典的時間SFを貪り読み,そして次には,あの手この手の変化球を投げる和洋の時間SFを読んできてしまっているので,かえって,梶尾真治さんの小説は直球ストレートで,ちょっと甘ったるすぎると思えてしまうのかも。でも,「ちょっと恥ずかしくなるくらい直球ストレート」で「ハートウォーミング」なキャラメルボックスのお芝居は,大好きなんですよ。だから,この劇団がこの原作を選ぶのは,さもありなんというか,よく分かるというか。そして,やっぱり,キャラメルらしい,いい舞台でした。上川さんは,さすがに上手いねえ。あんなに老け役が出来るとは。声の出し方まで違う。(しかし,老け役といえば筒井君。す,素晴らしい〜。得がたいキャラクターじゃ。)それにしても,岡田くん(の役の人)は,あの後一体どうなったのか・・・。ちなみに私,時間SFマニアと言いながら,タイムパラドックスにはめっちゃ弱いので,このお芝居のラストも「ええようになったんだろう!」とだけ思うことにします。ハッピーエンド,ハッピーエンド!ところでこれ,キャラメル初の休憩の入るお芝居だったんですが・・・要するに,上演時間が普段より長かったのでした!そんな事とは知らず,いつもどおりの時間で帰りの新幹線を予約していたもので,カーテンコールもそこそこに猛ダッシュする羽目に。ちゃんと事前に終演時間を調べて,一本遅い新幹線にしとけばよかったー。
くーちゃん,やへさん,MASAちゃんと京都へ行ってきました。妙心寺でお茶をいただく本日のお宿閉まらないのも味右近の橘御所の桜。咲きこぼれてます勤務中の皇宮警察(!)の警察犬。りりしい〜! 京都歩きの達人,やへさんのナビのもと,桜を堪能しました。ソメイヨシノは結局,職場の庭のを一目ほど見ただけでしたが(いつの間にか満開になってて,次に気付いた時には散っていた・・・),おかげさまで,京都の見事な桜をいろいろ見る事ができました。妙心寺退蔵院の糸桜,仁和寺の御室桜,京都御所のしだれ桜,京都地方裁判所の桜並木。初めて買ったデジカメが珍しくて,写真撮ってみたけど,当たり前ですが,写真を撮るのに気をとられるより,自分の目で思い切り見る方がいいですね。(カメラに慣れてないのもありますが。)人間の目は,ファインダーに切り取られるよりも,かなり広範囲にいろいろな物が見えているんだなー。お宿は,御泊処 「京町家 相国寺庵」京都の町屋を丸ごと一軒,一夜の宿として借りられるというもの。フロントなどの設備はなく無人なのですが,掃除も行き届いていて,お茶のセットなど細かい気配りが行き届いていて,おばあちゃんの家に里帰りしたモードでゆっくりできました。昔ながらの町屋の風情を楽しみつつ,お風呂やトイレや暖房設備は近代的で快適です。また,他の町屋ステイも試したいなあ!買い物は,包丁鍛冶の有次錦店で買ったおろし金。本当は,包丁も欲しかったのですが,ステンレスの包丁しか持ってなかったので,ふと,お店の人に「お手入れはどのように・・・」と聞いたところ,「まず,毎日使うことが前提で,1ヶ月から2ヶ月に一度(だったか?)研いでいただければ・・・」がーん!!前提からもう,持つ資格なしじゃん!!そばでMASAちゃんが,「私達は,退職した後じゃないと無理だよ・・・。」と慈母の微笑み。(いや,私の場合,毎日家にいたとしても,ダメだろう・・・。)という訳で,おろし金だけ買いました。持った瞬間,「重っ!」と思いましたが,よく考えたら,こういう吸い付くような安定感があった方がおろしやすい。横の竹細工は,お掃除用。なんと,持ち手に名前まで彫ってくれました。で,お店を出ても包丁に未練があり,後から「あ,ぺディナイフくらいなら大丈夫だったかな・・・」とつぶやくと,横にいたくーちゃん(@喫茶店勤務)がすかさず,「あれも,すぐ錆びるよっ!」ううっ。とかいうと,料理をする人のようですが,よく考えたら,そんなに大根をおろしたりする事もなく,おろし金はまだ一度も使われないままです・・・。ちなみに,圧力鍋も,相変わらず一度小豆を煮たきりです・・・。ああ・・・・。
もりの日記つれづれ日記のほほん記はなうたでラテン今日飲んだお茶蜻蛉のたはごと@りえ記カラカラリン狐堂管理者ページ

 

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