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ほとんどとは?/ アイフル

[ 413] ほとんど無能
[引用サイト]  http://d.hatena.ne.jp/c-pete/

僕がいまさら言うまでもないのですが、文句なしに数多のライトのベル読者にお薦めできる作品でした。以下若干ネタバレありで感想を書いています。
大瀑布と呼ばれる海の断層を境目に、ふたつの大陸国家が飛空挺を駆って戦う世界。主人公は両者の混血児として生まれ孤児として育ち虐げられつつも、飛空士としての腕は確かなもの。その腕を買われた主人公に託された任務こそ、「次期皇女妃を水上偵察機の後席に乗せ、中央海を単機敵中翔破せよ」というもの。
そして始まる12,000キロのふたりだけの飛行譚。次々と襲い掛かる敵機との手に汗握る空中戦、そして「ローマの休日」を髣髴とさせる身分違いのふたりの心の機微。どちらも巧く描かれていますが文章力を感じさせるのは熱い空中戦。戦闘シーンになるとぐいぐい引き込まれてしまいました。もうひとつの主題のほうですが、確かにこれも美味しい。王道中の王道な話をそつなくこなしていて好印象。ただ、日常のシーンになると若干文章にメリハリがなくなってしまうのが惜しいところ。
ただし、そんな瑣末なことを消し飛ばしてしまうラストの展開は見事の一言。とはいっても、アクロバットな着地ではなく、誰しもが半ば予想しえるほろ苦い結末。しかし、だからこそこの作品は多くの読者に感動を与えているのでしょう。そして最後にもう一度表紙を見て余韻に浸ることをお勧めします。
五月病の季節も明けて心機一転と宣言した矢先の入梅。どうも僕の心身は単純な構造のようで、鬱陶しい雨と共にここ二日ほど寝込んでいました。身体のだるさは言うに及ばず、目・肩・腰は悲鳴を上げ、精神状態も芳しくない有様。盛りを迎えて、猛々しく吼えまくっている近所の犬どもにもうんざり。
迷わず限定版を購入。早川書房も商売上手になりましたね。ついでなので、早川ネットショッピングの商品をぜひとも発売してください!
ともかく、2巻になって収録作倍増はうれしいところ。だけど、コマ外薀蓄が削られちゃって……なんてのは贅沢だよね。最後の書き下ろしマンガもウルっとさせられてしまいましたよ。いかんなあ、最近涙腺が緩すぎる。
雑誌掲載された第129話は未収録とのことで残念。大人の事情なのでしょうか? 大人の事情といえばアニメ版「俗・さよなら絶望先生」のペリーネタ禁止の事情も気になる!
5月は結局5回ほどしか更新できず、ブログで生存確認されている相手からは「彼は既に実存しない」と言われる始末。先日、珍しく顔を合わせた相手からも「最近は普段何をしているのだ?ニート君」と聞かれること聞かれること。しかし、別にニコ中になっていたわけでもネトゲ廃人になっていたわけでもなく、素直に健康上の理由かあら床に付していたのでありんす……というのも問題だよな。
しかし実際、5月は身体面での不調続き。腸炎になること、なんと3回と新記録を樹立したのを筆頭に、下痢・吐き気・倦怠感と抗癌剤の副作用にもこれまで以上に悩まされる日々でした。特に倦怠感はひどいもので、心療内科の薬を減らしてもらったにもかかわらず悪化する一方。24時間中18時間は床に付しているような生活です。おかげで、体力と体重はみるみる落ちていき、更なる倦怠感の要因となる悪循環。
などとネガティブ日記を続けても仕方がないので、ここはババンと6月の目標を立てておきましょう。頭のリハビリのために本は15冊読むこと。ブログもできうる限り更新頻度を高めモチベーションアップ! 体力面は……散歩?筋トレ?ヨガ?ストレッチ?ここは難しいけど、まずは身体のコンディションを整えなければ精神もついてきませんからね。
ま、双方の主治医にも言われているように無理はせずに養生を重ねながらも、できうる限りのことをしていきたいなと思う、6月1日の朝でした。
僕の中でエマノンといえば徳間デュアル文庫版の表紙に描かれた、鶴田謙二のエマノンに他なりません。原作者の梶尾真治も鶴田謙二も「フーテン娘」を意識したという、この長髪にソバカス、ジーンズにくわえタバコといういでたち。なんて素敵な美少女なのだろう。決して可愛いとか萌えるなんて言葉では説明できないエマノン。僕にとってのSF界の永遠のヒロイン。
そのエマノンが、「あの」鶴田謙二自身によって漫画化されると聞いたときの衝撃といったら! コミックリュウ創刊時にたった数ページ描かれた作品を呼んだときの喜びと不安といったら! そして、こうして単行本化されて目の前に作品のある奇跡。……ああ、生きてて良かったと少しでも感じられる時ってこういう時ですよ。漫画の中でも、決して媚びた美少女ではないエマノンをなんども眺め、幸せを噛み締めるのでした。
不運を嘆く時間があるなら、運をつかむ準備をしよう - ラノ漫―ライトノベルのマンガを本気で作る編集者の雑記―

 

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