どういうとは?/ マイワン
[ 629] ITmedia +D Games:E3がなくなっちゃったってどういうこと?
[引用サイト] http://plusd.itmedia.co.jp/games/articles/0609/20/news005.html
こんちわ〜、はじめまして! くねくねハニィと申します。ちょっとだけ知ってるけどよく知らない海外ゲーム市場について私なりの解釈で解説しちゃうくねくねハニィの「最近どうよ?」。で、第1回目のお題目は「E3がなくなっちゃった?」です。あ、基本的に軽い感じでお伝えしますんでそこんとこよろしこ。 人によってはなくなったとさえ言う人もいるんだけど、これってどういうことかと言うと……。あれだけ大きなショーフロアとか重低音ガンガンのブースとか、ちょード派手なコスチュームのおねぇさんやムキムキおにいさんとかが存在しない、商談会とかカンファレンスのような質素な形式になってしまうからなんですな〜。 でもさー、日本のゲーム業界大移動はもう見られないのだなぁ。LA行きの飛行機に乗ると全部知り合いみたいな。東京ゲームショウにも出展しない任天堂が大きなブースを構えてるってのも魅力だったよね〜。やっぱりE3は世界で開発されているソフト群がいっぺんに見られる! って意味ではかけがえのないイベントだったので、ハニィとしては、おっさん達ではなく、これからの若いクリエイター君たちに世界のゲーム開発レベルをぜひ見てもらいたいと思っていたのだけど、ホント残念。 ハニィに言わせればこれはあくまでも表層的な理由だけど、2006年第一四半期の財務状況がよくなかったEAがもうE3には出展しないと言ったとか、あるプラットフォーマー(この場合はソニーかマイクロソフト、もしくは両方だな)が出展しないと言ったとか。「そんなことで?」と思うかもしれないけど、EAはE3でいつも真ん中の大きなブースを構えていたのね。しかも世界のゲームソフトシェアの20%はEAなんだぞ! とも言われているほど世界のゲーム業界ではジャイアントな存在なんですわ。そんなジャイアントがいないゲームショーなんてありえないわけ。 でもさ、今年はハードの切替を前にユーザーが買い控えして市場はよくない、って定説を考えれば、この四半期という短い間の利益が悪いからだけでそんなことにならないはずでしょ? だから表層的って思ったのだよ。 数年前までは数億円といわれていた出展費用も大きなパブリッシャーともなるとケタが1つ違う。そもそも12年前にE3を開催しようって決めたのは、「ゲームソフト制作販売会社として小売店のオーダーをきちんと確保するため」だったから、エンタメっぽい派手めの商談会って感じだったの。ところが年を重ねるたびに肥大化して、お高いショーになってしまって、ビジネスショーの域を超えちゃった感じ。大きな会社は大きなブースを構えて注目を浴びるけど、小さな会社にとっては敷居が高くてなかなか出展できないってのもビジネスショーとしてはどうよ? って感じになってたのも事実。 メディア向けと考えたとしても、あまりにも売りの段階まで時間が遠く(開発中のソフトだからね〜)話題を引っ張れないから、結局E3自体のコストパフォーマンスは近年???な感じだったんだね〜。 出展するパブリッシャーからすると、E3期間を含めほぼ2週間はショー準備のため通常業務がまったくできず、思ったより売りに結びつかないという効果測定結果にげんなり。E3は世界各国からたくさんの人が集まるから、各社が夜に主催するパーティとかも相当重荷みたい。 本来お相手すべき小売店とよりも、メディアやライセンシーなどと接することが多くなって、本末転倒だ! というのが一番聞かれる声だね。だいたい、海外の大手のパブリッシャーだと、それぞれ自社ソフトを売り込むためのプライベートショー(たとえばEAのHot Summer Nightとか)を持ってるから、競合他社のブースを見に来ている人のためでもあるE3に、なぜここまでしなければならないのか? との不満も出ていたみたい。 ひと昔前は、日本の東京ゲームショウ、アメリカのE3、欧州のECTSが世界の三大ゲームショーと言われてたんだけど、東京ゲームショウの縮小(年2回から1回に)やECTSの事実上消滅に伴って、全世界がE3だけに注力しすぎたってのも肥大化の原因かもね。 E3は世界中の開発中&発売予定ソフトの発表会なもんだから、それに向けて各社がこぞって出展するわけで、開発者はそれに向けてプレイアブルやデモ制作を無理に強いられるというところも問題視されていたの。ただでさえ納期に追われるゲームソフト開発の途中で、精緻華麗なものをそのためだけに(よくE3バージョンと聞きますな)制作しなければいけないわけだから、本来の目的を失ってるショーのために、開発者に意味のないプレッシャーがかかるのはいかがなものかと、という声も聞かれたんだよね。 E3だけがゲームを発表する場を担っているわけではないのね。ポストE3となる(っつーかすでにかなり大きいけど)展示会を紹介するです。 GDCが年々存在意義をあげているのね。ユーザーをまったく排除した講義形式のイベントと小さな展示スペースで成り立ってるのね(E3ってホントビジネスショーとは思えなかったなぁ……)。イベント参加費も高いから、そんなに簡単に入れない(一番安いのが展示会Onlyで1人199ドル!)から、意味を持った人たちしか集まらないわけよ。アメリカでもヨーロッパでも行われていて、ゆったりとした日程の中で、商談の時間も取れるし、小さな会議室から始まったイベントが17年かけてゆっくり意味をなしてきたわけですわ。継続は力なりとはまさにこのことだね〜。 アメリカでは、今後はCES(家電ショーですな)が騒がしくなるでしょうな。2004年にITショーCOMDEXがなくなってしまってから、IT業界もごっそりCESに移行してるのね。近年ゲームプラットフォーマーたちも出展していたので、違和感はないのだけど、あくまでもソニーの大きなブースの中にPSPとかPS3が並んでるって感じだったので、E3のような派手なゲームショーと言う感じではないのね。ま、そういう意味ではビジネスライクな展示会になるとも言えて、本来E3が歩むべき道に軌道修正されるってことになるのかなぁ。 余談だけど、毎年正月にラスベガスで行われるんだけど、日本人にすればメーワクな話で、おコタでみかんを食べる間もなくラスベガスへ飛ぶわけですわ、LA経由かなんかで。さらに空港から街の真ん中まではタクシーしか手段がないので、空港を出たとたんに2時間タクシー乗るのに並んでやっとホテルまで。夕方になっちゃったのでご飯食べに出たら小さな町なのでCESで集まった輩が徘徊してて、レストランも軒並み1時間待ちとかさ。LAだったら車でひょいと出かければレストランは星の数ほどあるのにね。って、ただの愚痴だったわ。 ドイツのライプチヒで8月で行われるGame Conventionは、業界向けというよりは「ユーザー向け」を明確化したショーなのね。2002年で終了してしまったECTS(於ロンドン)に替わって欧州で最大のゲームショーと言われているの。こちらはユーザーとメディアをターゲットしてるってはっきりしてるし、ライプチヒは欧州からのアクセスはまだしもアメリカやアジアからの直行はないっていう不便なところ。旧東ドイツという英語が通じにくい土地柄(ハニィはレストランでサラダを注文するのに15分かかったのだ、涙)もあって、E3ほど世界中からの人は集まらず、巨大化してない。 E3がなくなったのはネガティブにとらえている人が多いかもしれないけど、そうじゃないと思う。ゲーム業界は今まで右肩上がりだったじゃない(最近の日本市場はともかく)? で、急激に伸びてたっていうことと、“エンターテインメント”というキーワードに翻弄されちゃって、派手なパフォーマンスで盛り上げることが求められてる、と思い込んでたんだと思うの。 世界のゲーム業界が成長期からようやく成熟期に入って、コストの概念が強く要求されるようになったから、「ゲームはエンターテインメントである」から「ゲームはエンターテインメントであり、ビジネスである」に移行したんだと思うんだ。 だから目的にあわせて効率的な見せ方、商談会をして行こうという流れは決して悪いことではないでしょ。むしろ、費用対効果の高い、ビジネス性の高い確立された業界として内外から認知されるようになる、という意味では非常によいことなのかもしれないよ。 確かにE3は逝ってしまったけど、我々日本には東京ゲームショウがあるじゃない! 東京ゲームショウだって世界のゲーム業界情報の発信の場として十分なもの。がんばれ、日本のゲーム! ってことで、ハニィは日本発のゲームが海外市場でがんばってもらうためにこれからも海外市場の情報発信をしていきます! よろしこ! 1990年に都内K大学を卒業後、大手ゲーム会社にて海外ソフト担当となり、2001年に退職。それ以降は自称フリーのゲームアナリストとして暗躍。暗躍しすぎたので名前を変えて表舞台に。くねくねと唐突に現れて「親父ギャグ」をかまして周りの人々のレベルを下げまくる困ったやつ。 今日は何の日? 萌え曜日!:今夏を(オタクとして)有意義に過ごすために、リメイク予定のPC美少女ゲームを特集してみました 6月に入りました。梅雨の季節の到来ですが、梅雨が過ぎればもう夏ですね。夏は(二次元の)女の子たちと楽しもうと決めている人たちに向けて、今回は各コンシューマ機へリメイク予定のPC美少女ゲームをご紹介。 オンラインゲーム「エミル・クロニクル・オンライン」の、大型アップデート「SAGA8 戦歌の大地」が、5月1日にいよいよ実装される。それに先駆けて、新しい世界とシステムを先行体験してきました。 「ナルニア国物語」プロデューサーインタビュー:ナルニア国、第2章もゲーム化――よりアクション増した大人な作品 5月21日より全国ロードショーされる「ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛」がWiiとニンテンドーDSでゲーム化される。プロデューサーのマーク氏に、映画とゲームについて聞いてみた。 先月終了した「FFXI」の連載企画「ヴァナ・ディールをもう一度」を愛読してくれた皆様、どうも1カ月ぶりです。約束どおり、ガルカのアイツが帰ってまいりました。 この春、およそ40本ものアニメ新番組が放映を開始しました。その中でも一際輝くイチオシ萌えアニメ3本を、萌えゲーレビュアー・雛見沢秀一がご紹介。どの作品もニヤニヤしながら見られること間違いなしですよ! 桜が咲いたので花見をしようと思ってたのに、ふと気がつくとパチンコ屋でハンドルを握り締めているくねくねハニィがお送りする「最近どうよ?」。第22回目は今、北米で起こっている大ニュースの経過を報告。4月になって新年度も突っ走るハニィをよろしこ(※意訳版あり)。 「ニッポンのあそこで」って何だ? それは世にも不思議な地図エンタテインメント。地図+ゲームな本作には、あれやこれやと遊び心と便利性を追求した要素が盛り込まれている。プレイヤー次第で長く付き合えるであろうエデュテイメントタイトルだ(※記事の後半には本作を活用したプチ旅行記もあります)。 少し遅れた冒険者がお届けするヴァナ・ディール奮闘記。憧れのトゥー・リア地方への到達、そしてレベル75達成という大きな目標を成し遂げたこともあり、突然ですが今回でこの連載は最終回となります。ご愛読どうもありがとうございました。最後に僕のドタバタ道中をお楽しみください。 FPSに多大な影響を与えた「ハーフライフ2」をはじめ、FPS作品が5本パックになった作品が登場。どの作品もボリュームたっぷり、これだけで相当長時間遊べることは間違いナシだ。 「アオイシロ」レビュー:アオイシロ――神秘的な伝奇物語と少女たちの恋愛に感じる妖しい魅力に悶えるべし! 少女たちの絆を描いた和風伝奇アドベンチャーゲーム「アオイシロ」がPS2で登場。女の子同士の恋愛模様(または友情)を描いた、いわゆる“百合”要素満点の本作の萌え度はいかに!? 新連載「ヒライタケシの『投げる前から変化球』」第2回目は、前回に引き続きセガの鈴木裕氏にご登場いただく。日本のゲームクリエイターの質は変わってきているのか? それとも自らが変革を求めなくなったのか? 連載第58回は、「頭脳戦艦ガル」(デービーソフト)。あの、みうらじゅんさんも“一番”と評した伝説のクソゲーですが、実際にプレイしてみると、新たな発見があったりなかったりするものです。 今日は何の日? 萌え曜日!:ピンポイントなほど萌えるんです――委員長&メガネっ娘の魅力が詰まったマンガ2作を紹介!! “ツンデレ”や“巫女さん”など、ひとつの萌えのジャンル(萌え属性)にスポットを当てた作品がある。今回は、そんな萌えハートにスナイプするマンガを2タイトルピックアップ。作者が描いた、凝縮された愛を感じ取るべし! わたしたちは普段“ゲーム”をプレイすることはあっても、それを作り上げている“開発者”の素顔を知ることはあまりないかもしれない。そこで、ゲーム開発現場の生の声を、キューエンタテインメントの平井武史氏が直撃インタビュー。第1回目はセガの鈴木裕氏にご登場いただいた。 |
[ 630] 今さら聞くのは恥ずかしいけれど、「Winnyで情報流出」って、どういうこと? - 日経トレンディネット
[引用サイト] http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/news/20060302/115655/
「けしからん!」という一方で、いったいどういう仕組みで情報が流出しているんだろう? と思っている人もいるかもしれない。今回はそんな方のために、簡単にWinnyの原理と情報流出の仕組みを見ていくことにしよう。 このピア・ツー・ピア方式はもともとネットワーク用語のひとつ。通信をする両方のコンピュータが対等の立場にあるので、「対等 to 対等」と言う意味で使われている。じゃあ対等じゃない立場のものはというと、「クライアント・サーバー方式」と呼ばれるもの。何らかのサービスを提供する「サーバー」と、そのサーバーを利用する「クライアント」に分かれている方式だ。 クライアント・サーバー方式の代表的な方式としては、今ここでこうしてみているWebページの仕組みがある。Webページを保存しているWebサーバーが、クライアント(あなた)の使っているブラウザからの「こんなページを見せて欲しい」というリクエストに応えてページのデータを送っているという状態だ。 一方のピア・ツー・ピアネットワークはどちらか一方だけがサービスを提供するのではなく、お互いにサービスを提供し、お互いが利用しあう、いわば対等の関係にある。 Winnyはこのピア・ツー・ピア方式を使い、お互いがお互いにファイルを共有する仕組みになっている。回線の速さやコンピューターの性能によって、上流・中流・下流といった役割はあるものの、みんながみんなのためにファイルを共有する仕組みになっている。 ここでポイントなのは、ファイルをダウンロードしたいコンピューターと、ファイルを持っているコンピューターの間で直接ダウンロードを行うわけではないという点だ。基本的には、間に中継するコンピューターがあると思うといい。そして、ダウンロードしたコンピューターだけではなく、中継したコンピューターにも「キャッシュ」という形でファイルが保存されていく。 Winnyでは、こんな感じで次々にファイルがコピーされて広まっていく。キャッシュ自体も自動的に行われるため、誰かが人気のあるファイルをダウンロードしようとすればするほど、多くのコンピューターに拡散していくことになる。これが、Winnyで一度流出したファイルの根絶が事実上不可能と言われている理由だ。 とはいえ、Winnyをインストールしただけですべての情報が流出するわけではない。じゃあどんな風にして情報が流出するのかというと、これはもうウイルスの仕業だと思っていい。 なぜこんなちょっと下品な名前のウイルスなのかというと、このウイルスは感染しているコンピューターのデスクトップ画面をキャプチャし、その画像をアップロードしたり、デスクトップ上のファイルをまとめてアップロードする機能を持っている。その時のファイル名が などとなっているので、通称がキンタマウイルスになったというわけだ(圧縮ファイルはlzh形式のものもある)。ちなみにこのユーザー名のところには、コンピューターに登録してあるユーザー名が入る。組織名が入力されていたら デスクトップ画面で機密情報を開いていたら、それが克明に写ったものが流れてしまうことになるし、そうでなくてもファイルそのものが流出したりするというわけだ。そして一度流通してしまったら、回収することはまず不可能になっている。 では、これらのウイルスはどこから感染するのか。それは、多くの場合、Winny上で流通しているファイルから。ファイルが感染しているというか、ウイルスそのものが興味をひきそうな名前に偽装しているケースも多いのだ。(杉村 啓) 学校裏サイトで、今何が行われているのか〜子どもとケータイの闇/群馬大学社会情報学部大学院研究科教授・下田博次先生 |
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